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Mexico Trip

メキシコ・オアハカのツアー③学んで味わって楽しめるメスカル蒸留所見学

こんにちは!Tabi Toki店主のAkiです。

前回記事に引き続き今回も充実のメキシコ・オアハカ現地ツアーのレポート!

今回はメスカルの蒸溜所見学について書いていきますよ!

蒸留酒メスカルとは?

今回のバスツアーコースの一つでもある「メスカル蒸溜所」見学。

そもそも、メスカルとは?

メスカルとは?

メスカルとは、アガベ(リュウゼツラン)を主原料とするメキシコ特産の蒸留酒の総称。
テキーラが「アガベ・アスール」というアガベのみから造られるのに対して、メスカルではアガベ・アスールを含め52種類のアガベの使用が認められており、蒸留器の中に果物や肉を入れて造るものも多い。

一般的にはアガベをローストして加熱することが多く、スモーキーな風味を持ったものが多い。芋虫(グサーノ)やチリ(唐辛子)などをボトルに加えることもあり、味わいの幅広い展開がある。
現在メキシコの10州が産地となっており、州による味わいの違い、アガベの品種による味わいの違いも魅力となっている。

日本メスカル協会公式hpより部分引用

メスカルはメキシコで長い歴史があり、最近の研究では紀元前400年頃には古代メキシコ人により、アガベを蒸留していた事が分かっているそう。

メスカルは「テキーラの母」とも呼ばれる存在。メスカル、テキーラ共にベースはアガベである事に違いないのですが、テキーラはハリスコ州の「サンディアゴ・デ・テキーラ」の現地名称から取られ、「テキーラ」と表示する為には特定の地域と種類のアガベを使用しなければいけないというルールがあります。

一方メスカルは使用するアガベの産地や種類も幅広く、多様性があります。

アガベの蒸留酒の中でもテキーラは早期からブランディングされた存在(1970年代〜)。
一方メスカルはテキーラのアウトロー的な存在、またメキシコの庶民のお酒でもありました。(1995年〜メスカルも原産地呼称が認定されています)。

テキーラは早くから人気と需要が高まり、その生産は工業化されています。
一方メスカルは今でも伝統的な手法で少量づつ作られ、殆どが手作業によるものです。

今回はそのメスカルの製造工程が見学出来ました!

メスカル蒸留所見学へ

オアハカはメスカルの主要産地。
バスに揺られて向かったメスカルの蒸溜所には、立派なアガベ(竜舌蘭)が育ってました!
8年の歳月で成熟し、そのボティ部は100kg程にもなるそうな。
中には30年かけて育てるものも。より香りと風味の強いメスカルが出来るのだとか。

そのトゲのある固い葉はナタにより手作業で切り落とされ、中心にあるパイナップルの実の様なボディ部(その名もピニャ)を使います。
切り落とされた葉の部分も乾燥させ、薪や建材等に使用されるのだとか。

畑から収集されたピニャ達をひと所に集め、大量の焼かれた石の上に、どんどん重ねていきます。最後にカバーを掛け、煙と共に3日間程蒸し焼き状態に。

3日間燻されたピニャ達。デカい松ぼっくりの様です。

燻されたピニャは上記のデカい臼の様な場所に移動されます。
これまたデカい臼挽き(タホナという1トンの石)をロバや馬の力で引き、周りを回転させながら粉砕していきます。
グルグルと8時間ほど行うのだとか。重労働。

 

粉砕されたピニャとその果汁を木製の発酵タンクに移し、常温の水を加えて大体5〜15日ほど(時期にもよる)ナチュラル発酵させます。

ピニャをちょっと分けてくれました。かじると、スモーキーで甘い。サトウキビの様なイメージにも似てる?

発酵させたピニャを上記の蒸留器にかけます。

↑写真左側の蒸留器に先ほどの発酵させたピニャを入れ、下から火にかけ
写真右側の井戸みたいな水が張られた丸いコンクリ樽を通って冷却され、その樽の下側からチョロチョロ〜っと出てきた液体が「メスカル」となります!

いや〜、ここまで来るのに、最短でも8年以上の月日と手間ひまがかかっているのだと思うと、一本のメスカルボトルが出来るまでの歴史を感じますね。

お楽しみのメスカル試飲タイム

このメスカル蒸溜所の最後のお楽しみは、実際のメスカル試飲タイム
ここを楽しみにツアー参加されている人々も多そうです。

試飲テーブルにはレモンとチリが準備されていました。
テキーラグラスサイズの試飲カップに、人数分のメスカルがどんどん注がれていきます。
写真にずらっと並ぶ、メスカルどれでも試飲出来ます。

試飲タイムはもう、そこここから笑い声が!
製造工程をしっかり学んだ後に味わうメスカル、やっぱり普通に飲むのとは味わう気分も全然変わります♪

メスカルは種類も豊富。クリーム入りの口当たりがとてもソフトなものから、虫入り!のものまであります。(以下のメスカルボトルの写真はよく見ると、虫さんがいますので嫌いな人は飛ばしてくださいね〜)


写真右から2本目に写るのは、虫入りメスカルボトル。
何故に虫などを入れるのか…。最初素直にそう思いました。
これもやっぱり試飲出来たので、ものは試しに、このメスカルを頂いてました。

そしたらあらビックリ、虫が入ってないメスカルよりも、味にコクと深みが増しておいしくなっているではないですか!

これは本当に驚きでした☆☆☆

とは言えバスツアーもまだ後半があったので、私は本当にテイスティングレベルの試飲に留めましたが、メスカルの製造工程を知るのはとても楽しかったので、お酒を飲まない人でも十分に楽しめると思います!

メスカルについての見聞を広め、試飲でそのテイストを味わい、すっかりツアーを楽しんでいる私達。蒸留所ではメスカルを購入する事も出来る為、私達は旅の良き思い出にと、ピスタチオクリーム味の飲みやすそうなボトルを一本、買っていきました!

…でも、忘れてました。

帰りにまたオアハカからメキシコシティに向けて飛行機に乗る事を(汗)

うっかり100ml以上のボトルを買ってしまった為に飛行機には手荷物では持ち込めず、泣く泣く荷物チェックの際、手放す羽目に!!皆様ももしツアーに行かれる際は、購入するメスカルボトルのサイズは、一番ミニボトルのものをオススメします!内容量も要チェックです!

 

次回もこのツアーの話が続きます♪
では本日はこの辺で。お読み頂きありがとうございました!